永遠という終末
らき☆すたのアニメが終わったのでせっかくだからSSを漁ってみたのだが、やたらとキャラの死ぬ・死んでる話が多い。
らき☆すたという物語は所謂「永遠の世界」であり、作品上の都合でキャラクターが死ぬことは絶対にないだけあって、キャラが死ぬ話はすこし胸にこたえる。
だかここで筆者は考えた。永遠の中だからこそ「死」が必要なのではないだろうか、と。
らき☆すたと同じように永遠にループする物語である*1、サザエさんとドラえもん*2。この二作品にはかつて都市伝説として、幻の最終回が存在した。
その二つに共通すること。それは、「死」だった。
「サザエさん」は、海に沈んだ家族の終わらない回想*3。
「ドラえもん」は、昏睡状態に陥った少年の見た束の間の永遠。
「永遠」だからこそ、「死」が訪れる。
これまで「永遠」だと思われていたクレヨンしんちゃん(漫画版)にも、ついに「死」が姿を現した。
終わりがないのが終わり、とはどこかのギャングの台詞だが、永劫という名の終わりなき終わりに齎される「本当の終わり」こそが、「死」なのかもしれない。