禁じられたワードを呟けば最期

Vocaloidと声紋人格権 - 雑種路線でいこう

少なくともサンプリングされた声優の人格権に配慮した権利制限は認めるべきじゃないか。いまは初音ミク初音ミクだけど、そのうち元の声優さんと違いが分からないくらい精度の高いvocaloidが出て、人格を疑われるような歌を謡ってたら、やっぱまずいんじゃん。

とはいえ少なくとも僕は、自分の声で思ってもいないような語りを誰かが勝手にpodcastするとか、自分の声で卑猥な曲を謡った動画がニコ動にアップされたりすれば、深刻なアイデンティティの危機に陥りそうな気がする。それとも慣れたら意外と平気なのかな。

ぶっちゃけて言えば、初音ミクというのは「<藤田咲>という声優が演じる<初音ミク>というキャラクター」という名の皮を被った「単なるツール」でしかない。要は、捉え方が問題なのだろう。
少なくともその「ツール」を製作していた側(クリプトン)は初音ミクを「キャラクター」として捉えていたわけだから、そういう観点で見れば卑猥な歌詞の歌を作成して(歌わせて)配信するというのはエロ同人漫画の販売とほぼ同じわけであり、そういう点では今回の一斉権利者削除はある意味で当然の結果だったとも考えられる………南無。