思い出は時の彼方

それは、平凡なレベル7だったはずの私たち、ザ・チルドレンに訪れた、小さな事件。
信じたのは勇気の心。手にしたのはESPの力。
想いが壊れても、願いが遠くても、ずっと、そばにあった優しさを忘れないで。
支えてくれた心があって、あなたの笑顔、待ってる人がいる…
想いをこめて、願いをかけて…絶対可憐チルドレン、始まります。


……………何言ってんだか。



それは、日本とコメリカがまだ戦争をしていた頃の話。
コメリカ爆撃機編隊が、たった一人のエスパーによって壊滅させられた。
そのとき、ある一人の兵士に、消えない傷が刻み込まれた――――――


そんなアバンタイトルもなんのその(たぶん用法違う)、グリシャム大佐を追ってきた一行は目的地のダム付近の温泉宿で作戦会議とは名ばかりの宴会中だった。
大佐に当たらせるのは薫とメアリー、ということになったが、当然ながら二人は反発しあっていた。
そんな二人を静めるべく、ケンがちょっとした昔話をする。


かつて、日本がコメリカと戦争をしていた時代。
ある爆撃機編隊が何者かによって壊滅し(アバンタイトルのアレ)、乗組員は一人を除いて全員死亡した。
そして、そのコメリカ兵は日本人の少女によって命を救われた、という話。
これだけならただの涙モノの昔話なのだが、その話になにか引っかかるものを感じた皆本はコメリカの友人に調査を依頼する。


で、戻ってくると今度はザ・チルドレンの制服がどーのこーので揉めていた。
パンチラ必至のミニスカ制服はどう見てもありえないというのがメアリーの意見であるが、なんとこの制服は薫の趣味とのこと。
そして、薫の持ち出した変な理論により謎の和解を遂げる二人だった。
そんな中、ケンが何かを知っていると踏んだ皆本は、葵と紫穂に彼の知っている情報を調査するよう求める。


翌日、ついに作戦開始。
大佐の場所を突き止めるや否や、薫とメアリーが突撃を開始する。
しかし二人が来ることは既にばれていたのか、大佐がいきなり津波で迎え撃ってきた。
大佐が二人に力の違いを見せつけた後、エスパーの力は気合で強まるとか言い出し、とある話を始めた。

その内容とは…………メアリーの豊胸疑惑。

両者とも超ハイテンションになり、増幅された念動力によって水が一気に巻き上がる。


と、ここで皆本の手によるネタばらし。
車椅子に乗り、人工呼吸器を着用した年老いた女性をつれた葵と紫穂が登場。
そう…この女性こそが、かつて大佐の命を救った少女だったのだ。
そして大佐の目的とは、余命幾ばくもない彼女のために、ダムの底に沈んだ彼女の生家をもう一度見せることだった。
しかし、自分一人の力ではどうしようもないと見た大佐は、薫とメアリーの力を借りるために、亡命という日コメ双方が沸きあがるような事件を起こしたのだった。
ちなみに、今回の行動の動機を頑なに黙秘してきたのは、それを教えてしまうと悲しみで力が落ちてしまう可能性があるからだそうで。前回の「かわいそうなぞう」はそれを試すための試みだったと考えられる。


そんなこんなで、なんとか協力して水を持ち上げ、水中に沈んだ家を再び地表に出すことに成功した。
と、そのとき。いきなり家がかつての姿を取り戻し、少女は若返った姿で大佐に感謝。
どうやら兵部の催眠能力による粋な計らいのようだが………案の定というか、彼こそがあの時爆撃機を撃墜したエスパーだったようで。


その後はみんなで仲良く(?)カラオケ大会、最後に大佐のテレパス大きな古時計で今回は終了。
次回は新参VSチルドレンの熱いバトルが繰り広げられるようで。


薫「少し…頭冷やそうか…?(なのはの声真似で)」